ゼロックス買収「実現目指す」、対立先鋭化も社長強調 富士フイルムHD株主総会 (1/2ページ)

会場に入る富士フイルムHDの株主=28日、東京都港区
会場に入る富士フイルムHDの株主=28日、東京都港区【拡大】

 富士フイルムホールディングス(HD)による米事務機器大手ゼロックスの買収計画をめぐり、両社の対立が先鋭化している。ゼロックスの買収合意破棄に対し富士フイルムHDが損害賠償を求めたことへの対抗措置として、富士側が販売を担うアジアに参入するとゼロックスが警告。これに対し富士フイルムHDは即座にゼロックス拠点の欧米に進出すると応酬するなど、さながら泥仕合の様相だ。

 「実現を目指していく」

 富士フイルムHDの助野健児社長は28日の株主総会でゼロックス買収を引き続き目指す考えを強調した。買収が実現すればコスト削減などに大きな効果が見込めるとして「最良の選択」と胸を張ったものの、ゼロックス経営陣には、話し合いに応じる気配すらない。

 それを裏付けるのが、ゼロックスのビセンティン最高経営責任者(CEO)が25日に富士フイルムHDの古森重隆会長宛てに送った書簡。その中で富士フイルムHDが期待感を示している買収条件の再交渉について「妄想だ」と一蹴した。さらに、富士フイルムHD傘下の富士ゼロックスとゼロックス間で定めた事務機器の販売地域の分業契約も更新しない方針を通告。加えて、富士側が販売を担うアジア太平洋地域へ参入し競合関係になると警告した。これに対し27日に古森氏がビセンティン氏に送った書簡では逆にゼロックスの領域である欧米市場に進出すると通告した。

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