【Sakeから観光立国】カジノ都市マカオで「最高のSAKE」を紹介

ウィン・パレスで開かれたIWCのSAKEイベントに参加した蔵元ら関係者=1日、マカオ
ウィン・パレスで開かれたIWCのSAKEイベントに参加した蔵元ら関係者=1日、マカオ【拡大】

 □平出淑恵(酒サムライコーディネーター)

 マカオの統合型リゾート(IR)、ウィン・パレス主催で、豪華なSAKEイベントが今月1、2の両日、開かれた。世界最大のワイン審査会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)にSAKE部門が新設された2007年以降、頂点の「チャンピオン・サケ」に輝いた歴代の銘酒「菊姫」「出羽桜」「梵」「根知男山」「本洲一」「澤姫」「鍋島」「福小町」「喜多屋」「会津ほまれ」「南部美人」の蔵元が求めに応じて参加した。

 今年3月には同じウィン・パレスでIWC運営会社である英出版社ウィリアム・リード・ビジネスメディアによる「アジアのベストレストラン50」(アジアのトップシェフ50人のランキング)授賞式があった。誘致したのは、マカオ政府とウィン・パレスを運営する米IR運営大手、ウィン・リゾーツだ。

 IR運営会社は、カジノで大金を賭けるVIP顧客「ハイローラー」の満足度を高めるためにさまざまなイベントを仕立てるが、今やラスベガスを抜いて世界一のカジノ都市となったマカオのイベントで、今回は「世界に評価されたSAKE」がもてなしの主役となったのだ。

 招待された蔵元たちにはスイートルームが用意された。このイベントに、プライベートジェットで駆け付けたハイローラーらを招いたSAKEディナーでは、銘酒に合わせて、高価な食材をふんだんに使った特別メニューが並んだ。

 この夜のSAKEディナーに先だって行われたプロ向け試飲会には、マカオの有名カジノのみならず香港やシンガポールからも数多くの飲料業界の関係者やジャーナリストらが集まり、大盛況となった。その光景を見ながらSAKE部門審査員でもあるウィン・パレスの飲料担当エグゼクティブディレクター、パコ・ガルデアーノ氏は「世界に評価された日本酒を紹介できて光栄です」とほほ笑んだ。

 今回のイベントは、豪華さを売りにするIRが、顧客サービスに日本酒をコンテンツとして活用した好例になったと思う。

                  ◇

【プロフィル】平出淑恵

 ひらいで・としえ 1962年東京生まれ。83年、日本航空入社、国際線担当客室乗務員を経て、2011年、コーポ・サチを設立、社長に就任。世界最大規模のワイン審査会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)のアンバサダー。日本ソムリエ協会理事、日本酒蔵ツーリズム推進協議会運営委員、昇龍道大使(中部9県のインバウンド大使)などを務める。