ラトビア中銀総裁を訴追 収賄で、検察当局

 ロイター通信などは29日、ラトビアの検察当局が同国中央銀行のリムシェービッチ総裁を収賄の疑いで訴追したと報じた。国内銀行の株主から金銭を受け取ったとされる。欧州中央銀行(ECB)の理事も務めてきた人物が汚職による刑事責任を問われる異例の事態となった。

 リムシェービッチ氏は先行きが危ぶまれていた銀行の株主2人から50万ユーロ(約6500万円)の賄賂の申し出を受け入れた疑いが持たれている。本人は否定している。

 株主は見返りにリムシェービッチ氏が金融規制当局に影響力を行使することを期待したが、リムシェービッチ氏は破綻を防げなかったという。(共同)