レンズに自信 スマホ減速でも勝算 (1/2ページ)

カンタツ須賀川工場の研究開発風景(ブルームバーグ)
カンタツ須賀川工場の研究開発風景(ブルームバーグ)【拡大】

 スマートフォン向けカメラレンズ大手のカンタツ(栃木県矢板市)は、世界のスマホ市場が減速する中でも、同社のレンズ需要は拡大すると期待している。スマホの開発競争自体は激化し、得意とする高機能カメラ用レンズの需要が増えるとみているためだ。

 カンタツはシャープが3月に子会社化。台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の孫会社という位置付けとなった。

 阿久津肇寿社長は6月、福島県須賀川市の須賀川工場でブルームバーグのインタビューに応じ、高機能レンズを武器にシェア拡大を目指す方針を示した。数年内の新規株式公開(IPO)にも意欲を見せた。

 カンタツは米アップルと中国の華為技術(ファーウェイ)を2大顧客に持つ。スマホ向けレンズの世界シェアは現在4%程度にすぎないが、阿久津社長は今後はコスト競争に陥らない12メガピクセル以上の高価格帯への生産シフトを表明。2018年度は1億4000万台を販売し、世界シェア10%程度を確保したい考えを明らかにした。

 カンタツを孫会社とする鴻海にとって、カンタツの高いレンズ関連技術は、スマホの雄であり主要顧客でもあるアップルの「iPhone(アイフォーン)」向けも含め、受注拡大を狙う切り札になる。また、スマホの開発競争で市場全体に広がるデュアルレンズなど高機能カメラ向けの需要を取り込むこともできる。

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