【トップは語る】三菱UFJ証券 個人資産の株や投資信託比率アップ


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 □三菱UFJ証券ホールディングス社長・荒木三郎さん(60)

 --社長就任から3カ月になるが手応えと抱負を

 「取引先からの期待感を感じるし、キャリアも専門分野も個性豊かな人材がそろっていて頼もしく感じる。個人金融資産のうち株や投資信託の比率がまだ低い日本の現状を変えたい。現在、三菱UFJフィナンシャル・グループの最終利益のうち、当社の占める割合は5%ほどだが、6年後には10%まで高めたい」

 --モルガン・スタンレーと連携の強みをどう生かす

 「モルガンは世界有数の投資銀行。M&A(企業の合併・買収)にしても株式引き受けにしても、高い執行能力や営業ネットワークなどは世界に冠たるものがある。日本郵政の上場の際は海外の投資家にも売っているし、武田薬品工業のシャイアー買収でもシャイアー側にモルガンが関わっており、世界を舞台にした案件を手がける際に連携が生かされる」

 --働き方改革への対応は

 「海外案件に携わっている部署をはじめ、残業時間の多いセクションもあったと聞いているが、2年前から在宅勤務やフレックスタイムを取り入れたりして、就業時間そのものは適正化してきた。あとは上司が後ろ向きだと改革が進まないから、支店長などが従業員に対し、どんな働き方を認めていくか宣言させている」

 --仮想通貨への対応をどうしていくか

 「仮想通貨はインフラが整備途上の中でいろんな事件が起きた。金融庁が(マネーロンダリング対策など)監視の枠組みについて骨格作りをやっていると認識しており、今後どうなるかが一つの重要な要素になる。すぐにやろうというものではないが、枠組みが整備されてビジネス上もプラスになるならば、将来的には(参入が)考えられると思う。仮想通貨は投資の対象としておもしろいという顧客もいるだろうから、興味は持っている」

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【プロフィル】荒木三郎

 あらき・さぶろう 東大法学部卒業後、1981年三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行。三菱UFJフィナンシャル・グループ専務、三菱東京UFJ銀行(同)副頭取などを経て、2018年4月から現職。長崎県出身。