みずほ銀が大規模商談会 ベンチャー支援拡大で融資残高500億円超に

みずほ銀行が開催した商談会では過去最大規模となる約500件の商談が行われた=4日、東京都千代田区
みずほ銀行が開催した商談会では過去最大規模となる約500件の商談が行われた=4日、東京都千代田区【拡大】

 みずほ銀行は4日、ベンチャー企業を大企業に引き合わせる大規模な商談会を都内で開催した。人工知能(AI)やバイオなど先進技術を持つベンチャーを支援し、事業拡大や海外展開を後押しする。同行のベンチャー向け融資残高は平成29年度に500億円超と2年前の2倍に拡大した。将来有望なベンチャーを早期に囲い込み、新規融資や手数料収入増加につなげる。

 みずほ銀は提携先などを模索するベンチャーに、大企業との出会いの場をセットする大規模な商談会を28年に開始。6回目となる今回は、約200社のベンチャーと約100社の大企業が一堂に会し、約500件の商談が行われた。

 参加したITベンチャー社長は「新たなビジネスの話ができた」と手応えを語った。みずほ銀によると、前回は商談の12.5%がその後の提携や実証実験などの協業に発展したという。大規模商談会は現在都内のみだが、来年度までには地方での開催も検討する。

 みずほ銀がベンチャー支援に注力するのは「新しい取引の核になる顧客をつくる」(向井英伸常務)のが狙いだ。低金利で国内利ざやが縮小する中、従来型の銀行ビジネスは先行き不透明感が強い。一方、ベンチャーは大企業に比べ貸出金利も高く、将来の新規株式公開(IPO)支援や証券代行などの手数料ビジネスも見込めるため、証券や信託銀行を傘下に持つ大手銀行が収益源の多様化に向けて本腰を入れ始めている。

 こうした中、みずほ銀はベンチャー向けに専門の融資審査部署を設置し、経営課題解決へのアドバイスなど各種サポートを行う会員制サービスの運営を一昨年に開始するなど、ベンチャー支援では他行の一歩先を行く。向井常務は「取り組みを続け、今後の収益の柱にする」と意気込む。