【株式ニューカマー】ネーティブ広告、海外事業強化 ログリー・吉永浩和社長


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 ログリーは、ウェブ媒体コンテンツの形式と同じように表示される「ネーティブ広告」の配信プラットフォームを運営している。広告の最適化を目的とした運用型広告市場の広がりとともに業績を急成長させており、6月20日に東証マザーズ市場に新規上場を果たした。吉永浩和社長は「ネーティブ広告市場で圧倒的ナンバーワンになる」と意気込んでいる。

 --ネーティブ広告とは

 「一言で言い表せば『嫌われない広告』だ。ウェブ上に記事と同様のデザイン、関連した内容で表示して、閲覧者のウェブ利用を妨げないように配信している。既存のインターネット広告の場合、例えば家電販売サイトを見ていると、同じような商品広告が追いかけてくるようで煩わしいと感じるようになる。また、スマートフォンの普及に伴い、パソコンを想定した広告配信では大きくて目立ちすぎるため、閲覧の邪魔になってしまう。当社は2012年からネーティブ広告の先駆者としてサービスを開始した」

 --サービス内容の特徴は

 「独自の言語解析技術で記事内容を読み取り、関連した広告を効果的に表示する。ネーティブ広告の先駆けなので、広告主の要望に合わせた多様な配信手段を有していることも強みだ。メディア向けには蓄積したデータを元に、閲覧者の再訪を促す分析ツールを提供し、広告主の費用対効果向上に寄与する」

 --業績の推移は

 「ネーティブ広告事業をスタートさせた13年3月期以降、市場が徐々に出来上がってきたこともあり、売上高は右肩上がりで伸びて、18年3月期は前年比75%増の16億500万円だった。経常利益は17年3月期に黒字転換し、18年3月期は前年比2.5倍の1億2300万円と成長軌道に乗り始めたところだ」

 --事業方針は

 「広告配信技術をさらに高度化していく。ビッグデータ解析アルゴリズムの開発、人工知能(AI)技術の導入などにより、広告配信効果を向上させることで、広告主、メディアと閲覧者に対し、より付加価値の高いサービスを提供して収益拡大を図る。最近ニーズが高まっている動画広告配信にも参入する。もちろん動画もネーティブ対応させる。多言語化も進め、海外にも展開していく。すでに台湾とインドネシアに進出しているが東南アジアの他の国・地域にも広げていく」

 --中長期的な展望を

 「ネーティブ広告配信サービスをベースにして新システムを開発するとともに、今後3年で海外事業を売上高の10~20%にまで伸ばしたい。19年3月期の売上高予想は20億円だが、以降も安定的に事業を成長させていきたい」

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【プロフィル】吉永浩和

 よしなが・ひろかず 早大院修了。2000年ソフトウエアマネジメント(現・カイカ)入社。06年5月ログリーを設立し、現職。40歳。栃木県出身。

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【会社概要】ログリー

 ▽本社=東京都渋谷区道玄坂1-16-3

 ▽設立=2006年5月

 ▽資本金=3億7807万円

 ▽従業員=33人 (2018年4月末時点)

 ▽売上高=20億2600万円 (19年3月期予想)

 ▽事業内容=ネーティブ広告配信サービス