住生、外貨建て保険でソニー生命と提携 品ぞろえを拡充

 住友生命保険は4日、ソニー生命保険の外貨建て保険を、営業職員を通じて来年1月から販売すると発表した。日銀の金融緩和政策に伴い国内で低金利が続き、円で運用する商品より高い利回りが見込める外貨建て商品の人気が上昇していることに対応。ソニー生命との提携で品ぞろえを拡充し、収益力を高める。販売するのは米ドル建ての終身保険と養老保険で、住友生命は販売手数料が得られる。ソニー生命は、営業職員が約3万人に上る住友生命の販売網を活用できる。

 生保業界の主力だった円建て商品は、利回り低下で売り上げが落ち込んでおり、各社が外貨建て商品に注力している。ただ、外貨建ては為替変動による元本割れの可能性もあり、契約時の説明が不十分だとして国民生活センターへの苦情が増加中。住友生命は販売開始までに、商品内容などの教育を営業職員に実施するという。