ポルシェ新モデルで極上運転体験 (1/4ページ)

ポルシェ新型911GT3(ブルームバーグ)
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 2018年モデルのポルシェ「911GT3」の顔は、今日の私の顔とほぼ同じだ。仕事に行く途中でスピード違反の切符を切られたのだ。つまり相手をにらみつけるような表情をしている。

 それは車の顔だけに限ったことではない。だからこそニューヨーク市警の注意を引いてしまったのだろう。投光器のように黒いフロントグリルを囲む、卵型をしたバイキセノンのヘッドライトに、盾のように前面を保護するカーボンファイバーのスプリッター。リアエンジンの上には戦闘機にも使えそうなエアインテイクがあり、刃のようなカーボンのウイングは他の車に「早くどけ」と言っているようだ。

 高速走行時も安定し、あらゆる操作に忠実に反応してくれるので、壁に登って横向きに走りたくなる気にさせられる。それができるような気分になるのだ。

 そのため、必要のない注目まで集めてしまう。特に中央のコンソールにある「エンジン音を強くする」と書かれたボタンを押したときには。

 しかし、全てはそれだけの価値を持っている。私は今でもこの車を乗りつぶして、最後はタンポポの綿毛のように吹き飛ばしてしまいたいと思う。ポルシェはこの春、何度かあった雪予報の日に、夏用タイヤを装着していることを理由に私から車を取り戻そうとした。けれども、私は彼らを説き伏せた。私からこの車を取り上げられるのは、死んで冷たくなったときだけだ(あるいは次の火曜日に設定されている返却予定日だ)。

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