武田、大阪本社ビル売却へ 10月にも入札、600億円程度か

創業の地である大阪・道修町に建つ武田薬品工業の本社
創業の地である大阪・道修町に建つ武田薬品工業の本社【拡大】

 武田薬品工業が、大阪市中央区の本社ビルを売却することが5日、分かった。10月にも入札を行い、年内に売却先を決める方針で、周辺のビルなどを含む売却額は600億円程度になる見通しだ。同社はアイルランドの製薬大手シャイアーを約6兆8千億円で買収する計画。財務の悪化を和らげる狙いがあるとみられる。

 売却するのは、創業の地である同市中央区の道修町(どしょうまち)にあり、現在も登記上の本社を置く「武田御堂筋ビル」の土地と建物。武田は売却後も賃貸で使用し続けるとみられる。

 武田は「薬のまち」で知られる大阪・道修町で天明元(1781)年に創業。現在も東西2本社体制だが、大阪本社は従業員が約430人と東京本社の約800人より少なく、現在は開発部門を中心に社員を置いている。

 同社はこれまでも事業の選択と集中を掲げ、非中核事業ではない部門の効率化を図っており、保有不動産売却も進めてきた。平成29年には東京・品川のオフィスビルを売却。東京本社移転に伴い、同年12月には「東京武田ビル」(東京都中央区)と近くの武田新江戸橋ビルを高島屋に売却することを発表するなどしている。