LNG開発プロジェクトの再開相次ぐ 大手商社参画、需要急増で (1/2ページ)

「LNGカナダ」に供給する三菱商事が参画するモントニーのガス田開発=三菱商事提供
「LNGカナダ」に供給する三菱商事が参画するモントニーのガス田開発=三菱商事提供【拡大】

  • 再開への動きが出ている主なLNG事業

 資源価格の低迷で事実上凍結されていた液化天然ガス(LNG)の大型開発プロジェクトが相次ぎ再開する。三菱商事が参画するLNG事業「LNGカナダ」は生産プラントやパイプラインの建設の受注業者が相次いで決まり、今秋にも開発投資が最終決定される見通し。三井物産もLNG開発事業「モザンビークLNG1」の投資を今年度内に決める方向だ。背景には中国のLNG輸入の急増やLNG価格の指標となる原油相場の持ち直しがあるが、日本企業にとっては転売先確保の重要性も増している。

 LNGカナダは石油メジャーの英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル主導で、カナダ西海岸に年産約1400万トンのLNGプラントを建設する事業。三菱商事などが参画するシェールガス田などからガスを調達する。

 シェルは資源安が進んでいた2016年7月に計画を凍結した。しかし今年4月以降は日揮・米フルア連合による約1兆5千億円でのプラント設計・建設の受注が決定。6月に入ってからもパイプライン建設の受注先が決まり、計画が進展した。LNGカナダは日本への輸送日数が米メキシコ湾や中東より短く、競争力が高いとみられ、シェルや三菱商事は最終投資決定に向けて販売先契約を詰める。

 一方、三井物産が米アナダルコなどと参画するアフリカのモザンビークLNG1は年産約1200万トンの事業。2月に現地政府が開発計画を承認。6月までに東北電力や東京ガスなど4社と販売基本合意を結び、契約締結を進める。

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