串カツ田中、売上高は2.9%減 6月、全面禁煙開始も客数増

禁煙のマークを入り口に貼り出している「串カツ田中」アメリカ村店=6月1日、大阪市中央区
禁煙のマークを入り口に貼り出している「串カツ田中」アメリカ村店=6月1日、大阪市中央区【拡大】

 居酒屋チェーンの串カツ田中ホールディングス(HD)は5日、ほぼ全店での全面禁煙措置を始めた6月の実績を発表した。業態特性から喫煙者が敬遠し、客数減が懸念されていたが、既存店の客数は前年同月比で2.2%増えた。同社の貫啓二社長は「禁煙開始から短期的には客数減を覚悟していたが、一定の成果を得ることができた」と、前向きな評価をした。

 客層については、ファミリーが6%増加したのに対し、会社員・男性グループが6%減。それ以外の客層では大きな変化はない。このため、禁煙の狙いであったファミリー客の取り込みが進み、客数の大幅な減少に至らなかった格好だ。

 ただ、6月の既存店売上高は2.9%減。禁煙開始の客離れ防止のためのキャンペーンに加え、未成年の客には通し代がなく、ドリンクで稼げないため、客単価が5%減少したためだ。同社としては、今後、禁煙の認知度を引き上げ、客数増によって、単価が下がっても売上高を増やしていく考えだ。

 飲食店のたばこ規制では、東京都の受動喫煙防止条例が成立したほか、国も国会で健康増進法改正案を審議している。ファミリーレストランチェーンなども禁煙化を進めており、今回、最も禁煙が難しいとされた居酒屋業態でも、客数が減少しなかったことで、各社の禁煙化の動きが加速するとみられる。