保険各社、安全運転割引商品を導入 アプリや車載機器使い判定 (1/2ページ)

損保ジャパン日本興亜が提供するアプリで安全運転の診断をするスマートフォン画面
損保ジャパン日本興亜が提供するアプリで安全運転の診断をするスマートフォン画面【拡大】

  • あいおいニッセイ同和損害保険の商品で自分の運転を確認するスマートフォン画面

 安全運転をすると保険料が安くなる自動車保険が登場している。スマートフォンのアプリや車載機器を活用し、急ブレーキ、急加速の回数などから安全度を判定する。運転者の安全意識が高まり事故が減れば社会全体への効果が大きい。保険会社にとっては、収益面でプラスになりそうだ。

 損保ジャパン日本興亜は1月、主力商品「THEクルマの保険」に安全運転割引を導入した。契約前に同社が提供するアプリ「ポータブルスマイリングロード」をスマホにダウンロード。家族の車やレンタカー、カーシェアなどを利用する際、車内のスマホで運転の状況を診断できる。高得点が出ると通常の保険料より最大で20%安くなる。

 これまで自動車保険に入っていなかった人が主な対象で、1年目の保険料に適用する。初めての加入者は、既に契約し一定期間無事故だった人に比べて保険料が高くなるため、割引により契約がしやすくなる。

 アプリは以前から一般向けに無料で公開しており、総計数億キロ分の走行データを収集。運転特性と事故との関係を分析し商品開発につなげた。1月以降、アプリで診断した人の半分以上が契約で割引を受けた。担当者は「初めて車を購入する人の安全運転の意識向上につながれば」と話す。

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