日産に新たな不正発覚 排ガスや燃費測定で結果改竄、計1171台

会見する日産自動車の(左から)中井良和常務執行役員、山内康裕執行役員CCO、本田聖二常務執行役員=9日午後、横浜市西区(三尾郁恵撮影)
会見する日産自動車の(左から)中井良和常務執行役員、山内康裕執行役員CCO、本田聖二常務執行役員=9日午後、横浜市西区(三尾郁恵撮影)【拡大】

 日産自動車は9日、出荷前の車の排ガスや燃費測定試験で測定結果を改竄(かいざん)する不正行為があったと発表した。走行時間や温度などで試験の条件を満たさなくても測定結果を有効とした事例もあった。不正が発覚した車は計1171台。国土交通省は同日、日産に調査を徹底し、1カ月をめどに再発防止策を報告するよう指示した。法令順守意識を浸透できない管理体制の甘さが厳しく問われそうだ。

 不正は、生産台数の約1%を抜き取って調べる排ガスなどの検査で行われた。国内の完成車全6工場のうち、九州工場(福岡県苅田町)を除く5工場で生産した19車種で確認された。

 2187台分を調査したところ測定試験の条件不備が690台。測定値自体の書き換えが913台で、重複を除くと計1171台だった。保存されていた平成25年4月以降のデータから判明した。不正には10人の検査員が関与したという。

 日産でものづくりを統括する山内康裕チーフ・コンペティティブ・オフィサー(CCO)は横浜市内で会見し「お客さまをはじめ関係者に深くおわび申し上げます」と陳謝。「問題が根深く、法令順守徹底に向けた活動が道半ばだった」と反省の弁を述べた。

 日産では昨年9月、国の規定に反し検査工程に無資格者を従事させていたことが発覚した。日産は今年3月、西川(さいかわ)広人社長が石井啓一国交相に直接、「法令順守をさらに徹底する」と再発防止を誓ったばかりだった。