粗鋼生産2.3%増 7~9月期見通し

 経済産業省は9日、7~9月期の粗鋼生産量が前年同期比2.3%増の2654万トンになるとの見通しを発表した。前年実績を上回るのは4四半期連続。国内需要が堅調なためで、米国が3月下旬に発動した鉄鋼輸入制限については「現段階では内外の生産に顕著な影響は出ていない」とし、見通しにもほとんど織り込んでいないという。

 自動車、電機メーカーなどを対象にした調査によると、7~9月期の鋼材需要は0.7%増の2375万トン。うち国内は0.5%増の1590万トン、輸出が1.1%増の785万トンになるとした。

 経産省は、米輸入制限の影響を見通しに織り込んでいない理由について、「先行きが(不透明で)見通せない」と説明。一方、欧州連合(EU)やトルコが対抗措置として緊急輸入制限(セーフガード)に踏み切った場合、「影響が発生する可能性があるので、しっかり見極めていく」とした。