三菱ケミ、アジア事業強化 インドネシアメーカー買収

 三菱ケミカルホールディングス(HD)傘下の三菱ケミカルは9日、インドネシアの塩化ビニール樹脂(PVC)コンパウンドメーカーであるABCプラスティンドを買収すると発表した。8月をめどに全株式を創業者らから取得する。買収額は明らかにしていない。

 同社は6月にインドメーカーの事業買収を発表したばかり。相次ぐ買収で生産拠点や顧客基盤を取り込み、需要が拡大するアジアでの事業を強化する。

 ABCプラスティンドは2009年設立で、従業員数は約60人。ジャカルタ郊外のタンゲランに本社工場があり、自動車用ワイヤや電線の被覆材料に使うPVCコンパウンドを生産。年1万5000トンの生産能力があるという。三菱ケミカルは、ほかにも医療機器のチューブなどに使うPVCコンパウンドに強いインドの「ウェルセット プラスト エクストルーションズ」(ムンバイ市)から今秋に事業を買収。これを機に医療向けに参入する計画だ。