出光・昭シェル、来年4月1日の経営統合発表 出光会長「両者で前だけを向いて進む」

記者会見を終え、握手する昭和シェル石油の亀岡剛社長(左)と出光興産の月岡隆会長=10日午後、東京都千代田区
記者会見を終え、握手する昭和シェル石油の亀岡剛社長(左)と出光興産の月岡隆会長=10日午後、東京都千代田区【拡大】

  • 記者会見を終え、握手する昭和シェル石油の亀岡剛社長(左)と出光興産の月岡隆会長=10日午後、東京都千代田区

 石油元売り2位の出光興産と同4位の昭和シェル石油は10日、来年4月1日付で経営統合することで合意したと発表した。約28%の出光株を持つ大株主の出光創業家の反対姿勢が障害となり、統合問題は足踏みが続いていたが、同日までに出光と創業家の主要メンバーとの協議が決着した。

 出光株を昭シェルの株主に交付して出光が昭シェルの発行済み株式の全てを取得する「株式交換」を実施。12月に両社が臨時株主総会を開き、株主から統合の承認を取り付ける。会社名と販売店ブランドは当面変えず、対外的に「出光昭和シェル」の呼称を使う。

 出光の月岡隆会長は東京都内で記者会見し、「確実な合意に達することができた。両社で前だけを向いて進んでいく」と強調。創業家のうち、出光昭介名誉会長の長男である正和氏や、正和氏が社長を務める創業家の資産管理会社「日章興産」から合意を取り付けたと明らかにした。正和氏個人と日章興産は出光株を計約14.2%保有している。

 また月岡氏は、旧村上ファンドを率いた投資家の村上世彰氏から創業家に対して経営統合の必要性を助言してもらったことが関係改善につながったとした。

 出光は昭シェルとの統合後、創業家側から2人の取締役を受け入れる方針。