出光・昭和シェル統合 背中押した「物言う株主」村上世彰氏の動き (1/3ページ)

村上世彰氏(村上財団提供)
村上世彰氏(村上財団提供)【拡大】

 3年続いた出光興産と昭和シェル石油の経営統合問題は、昭シェルが出光の子会社になる形でめどがついた。膠着(こうちゃく)状態を打開したのは投資家で「物言う株主」として知られる村上世彰氏の動きだ。しかし出光創業家内は一枚岩ではなく、火種も残る。ガソリンなどの燃料油で国内販売シェア50%を握る最大手のJXTGホールディングス(HD)を追撃できるか、経営陣の手腕が問われる。

■際どい共通解探し

 両社は株式交換により、出光が昭シェルの全株式を取得して完全子会社化する道を選んだ。形式上は出光が昭シェルを傘下に収めるが、10日に記者会見した出光の月岡隆会長は「実質が大事だ。形式にとらわれることなく新会社がスタートしていける」と強調。昭シェルの亀岡剛社長も「目的は統合ではなく強い会社をつくることだ」と応じた。

 代表権を持つ取締役も出光と昭シェルから2人ずつ出す。亀岡氏は「両社から取締役や部室長などをフェアな形で出す」と述べた。

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