RPA導入、金融業界で進展 定型業務を自動化、人手不足の解決策に

RPAの一環で導入されキャラクター化され親しまれる「日生ロボ美」と同僚ら(日本生命提供)
RPAの一環で導入されキャラクター化され親しまれる「日生ロボ美」と同僚ら(日本生命提供)【拡大】

 生命保険などの金融業界で、パソコンの入力作業や電子メール送信といった定型的な業務を自動化して効率化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入が進んでいる。事務仕事をコンピューターネットワークのサーバー上のロボット(ソフトウエア)などに任せれば、生まれた余剰人材を別の分野に注力させられる。一方でロボットが野生化し、「野良ロボット」が生まれるリスクもあるという。

 日本生命保険が2014年に導入した「日生ロボ美」は、保険商品を銀行窓口で販売する部門の事務に専従するソフトでRPAの一種。昨年には社員が付けた愛称が正式名称となり、入社式まで開かれた。

 RPAはロボットのためミスがほとんどない上、従業員のような労務管理上の制約がなく、夜間や休日も稼働できるため、人手不足の解決策になり得る。

 ただ、ロボットが増えるなどして保守を怠ると、財務諸表などの数値を誤る恐れも出てくる。

 RPAに詳しい野村総合研究所の福原英晃上級コンサルタントは「ロボットにしっかり仕事を教えて、ケアもする。いわば新入社員を迎え入れるのと同じ」と語る。