プラダ復活の道、CEO長男が“操縦” (1/2ページ)

豪シドニーにあるプラダの看板(ブルームバーグ)
豪シドニーにあるプラダの看板(ブルームバーグ)【拡大】

  • プラダのパトリツィオ・ベルテッリ共同CEO(AP)

 伊高級ブランド、プラダの最高経営責任(CEO)を務めるミウッチャ・プラダ氏とパトリツィオ・ベルテッリ氏夫妻の長男、ロレンツォ・ベルテッリ氏が先ごろ、同社の重役に就任した。伊かばんメーカーから世界的なファッションブランドへと成長を遂げた同社の、有力後継者として取り沙汰されている。

 同社の広報担当によれば、ロレンツォ氏はレースドライバーとしての活動を縮小し、昨年9月にデジタルコミュニケーション部門のトップに就任した。

 3年にわたり減益

 香港株式市場に上場するプラダは、ロレンツォ氏の両親が経営権の約80%を握る。明白な後継者の不在と仏高級ブランドLVMHやケリングの買収騒動で市場にはさまざまな憶測があったが、ある関係者はロレンツォ氏の重役就任で、短期的に経営構造に変化が起きる可能性は低くなったと話す。

 過去3年にわたり減益が続くプラダは、2018年中に成長軌道に復帰することを誓っている。中国における高級品需要の高まりを受け、同社の株価は今年に入って30%上昇。回復基調を後押しするため、同社は電子商取引(EC)や1990年代に高級スポーツウエアの先駆けとなったプラダ・スポーツの再構築に重点を置く。パトリツィオ氏は3月、「2018年は順調なスタートを切った。新局面が始まったと確信している」と述べた。

 プラダは1980年代、工業用ナイロン素材のバッグを販売して伊高級品市場に衝撃を与えた。以来20年以上にわたり、伝統的なスタイルや美に挑む商品を考案し、ファッション業界に課題を突き付けてきた。ミウッチャ氏は昨年9月、ショーの舞台裏で「人は私のことをパンクだという」と明かしている。

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