ITEとモリト、冷却ジャケット共同開発 特殊保冷剤で4時間低温保持 (1/2ページ)

熱中症対策に最適な冷却ジャケットを着用するビジネスパーソン
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  • 「アイスバッテリークールジャケット」着用試験時の皮膚表面温度。保冷剤がある部分は冷たい状態(紫色の部分)を保っている

 熱中症への備えが欠かせない季節を迎え、建設現場や倉庫などでの作業、外回りの営業には冷却ジャケット・ベストが手放せない。多くは市販の保冷剤や氷、冷却ファンで身体を冷やすが、1時間ほどしか低温を維持できないものが多い。

 こうした中、飛行機のコンテナなどでの長時間低温物流で実績を持つ特殊な保冷剤を使ったベスト状の冷却ジャケットが発売された。この保冷剤「アイスバッテリー」を開発したアイ・ティー・イー(ITE、東京都千代田区)がモリトと共同開発した「アイスバッテリー クールジャケット」で、気温30度の環境下で着用して4時間以上低温を保持。体温の上昇を抑えることで、作業現場での生産性低下を防ぐ効果が期待できる。夏場のスポーツやレジャーなどでの使用も見込む。

 「軽い」「脇の下を直接冷やすので効果がある」「身体にフィットして動きやすい」-。クールジャケットを試しに着用した作業員の声だ。想定通りの評価にITEのパンカジ・ガルグ社長は「(モリトから共同開発の要請を受けてから)2年かけて開発したかいがあった」と喜ぶ。

 アイスバッテリーは体にフィットするように形状を改善したほか、着用しても体が動きにくくならないようジャケットも工夫。保冷時間を業界最高水準の4時間まで延ばし、重さも1キロ以下を実現、重装備の職場でも利用できるようにした。しかもアイスバッテリーは家庭用冷蔵庫の冷凍室で冷やして何度も使用可能だ。

 またアイスバッテリーは専用のネットケースに入れてマジックテープを使って脇の下や背中など冷やしたい部分に移動・固定できる。着用試験では30度の環境下で4時間後もアイスバッテリーがある身体部分は25度を維持した。

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