米マック、朝食メニュー再強化 90年代ドラマからアイデア

米イリノイ州シカゴにあるマクドナルドの本社前で談笑する女性ら。同社は朝食メニューを再び強化する(ブルームバーグ)
米イリノイ州シカゴにあるマクドナルドの本社前で談笑する女性ら。同社は朝食メニューを再び強化する(ブルームバーグ)【拡大】

 外食チェーン最大手の米マクドナルドは3年前に朝食メニューの終日提供を発表して以降、徐々に朝のビジネスに力を入れるのを忘れてきた。

 米国内の総売上高は減少し、市場シェアも縮小している。マクドナルドは主な原因が朝食の顧客減少にあると判断。今後は値引きや朝食のケータリング、さらには1990年代の人気ドラマ「となりのサインフェルド」のエピソードに出てくるマフィンの上部だけを販売するというアイデアも活用し、挽回を図る考えだ。

 ケビン・オザン最高財務責任者(CFO)は5月に開催した投資家会議で、「われわれは朝食から目を離してしまった」とし、「他の業務に力を入れるあまり、朝食の時間帯がややおろそかになった」と話した。

 米メニュー革新担当バイスプレジデントのリンダ・バンゴーセン氏によれば、マクドナルドでは朝食は長い間重要な利益源となっており、国内売上高全体の25%を占める。

 しかし、このところは競合他社も安価なメニューや朝食の終日提供を実施しており、マクドナルドの優位性が薄れつつある。株価は1月に上場来高値を付けて以降、下落基調にある。

 マクドナルドはボルティモア地域で試験的に、コーヒーケーキやブルーベリーマフィンの上部だけを提供。このマフィンの上部だけを販売するというのは、となりのサインフェルドの登場人物エレイン・ベネスのアイデアだ。ドラマの中では、マフィンの下部を慈善団体に寄付しようとしたら、一番おいしい部分がないと断られたというオチがついている。

 このほか、マクドナルドはフロリダ州の195店で朝食ケータリングを試験的に始めるなど他の強化策も着手している。(ブルームバーグ Leslie Patton)