不動産のアトリウム、新業態第2弾 会員制ものづくり工房開設

豊かで充実した余暇時間を求める大人を対象にしたものづくり工房「monoATelieR(モノアトリエ)」
豊かで充実した余暇時間を求める大人を対象にしたものづくり工房「monoATelieR(モノアトリエ)」【拡大】

 不動産ビジネスを手掛けるアトリウム(東京都千代田区)は、新業態として豊かで充実した余暇時間を求める大人を対象にしたものづくり工房「monoATelieR(モノアトリエ)」を、東京都世田谷区にオープンした。会員制で陶芸やガラス工芸などを作る教室や機器や道具を利用できる創作スペースを提供。2年間で400人の会員獲得を目指す。

 同社は、新業態として美容院事業(委託)を始めており、ものづくり工房は第2弾。収益源の一つとして育成するとともに新業態で培った発想、ノウハウなどを主力の不動産ビジネスに生かす狙いがある。モノアトリエは、5月25日に小田急小田原線「経堂」駅から徒歩4分のビル1階にオープン。40~50代の主婦などを中心に既に約70人の会員を獲得したという。

 同社は既存の建物を買い上げ改修して再販売する不動産再生を得意としているが、BtoBビジネスが多く、消費者との接点がほとんどなかった。暮らしを彩るコミュニティーの場を提供することで、一般生活者の嗜好(しこう)やニーズを収集し、不動産ビジネスの付加価値向上に役立てる考えだ。日下隆史社長は「モノアトリエの開設で、さまざまな気付きが生まれると思う。不動産一辺倒だった企業文化を転換するきっかけになれば」と期待している。