フォーラムエンジが新転職サイト 通勤圏内求人、地図上に表示

通勤圏内にある企業の求人や部署とのマッチング結果を数値化し、地図上に表示した「マッチングマップ」。マッチングスコアの高い求人がひと目でわかるため、効率的に応募を検討することができる(株式会社フォーラムエンジニアリングホームページより)
通勤圏内にある企業の求人や部署とのマッチング結果を数値化し、地図上に表示した「マッチングマップ」。マッチングスコアの高い求人がひと目でわかるため、効率的に応募を検討することができる(株式会社フォーラムエンジニアリングホームページより)【拡大】

 技術系人材サービス大手のフォーラムエンジニアリング(東京都港区)は17日、転職を希望するエンジニアの通勤圏内にどんな求人があるのかを、地図上に表示する新しい転職サイト「コグナビ」を開設したと発表した。会員は基本情報とスキルを登録するだけでよく、職歴書や文章の入力はいらない。同社では「通勤中やちょっとした空き時間に気軽に試せる」と利用を呼び掛けている。

 新サイトは、言葉で説明しづらいエンジニアのスキルを可視化するため、技術要素を関係線でつないだスキルツリーと呼ばれるツールを活用。IBMの人工知能(AI)型コンピューター「Watson」を使い、エンジニアのスキルツリー、企業側の求人情報の2つの要素を重ね合わせるようにマッチングを行う仕組み。

 多くの職種・業界から検索を行う一般的な転職サイトと異なり、個々のエンジニアに最適な転職先を高精度に探すことができる。企業とのマッチング結果を数値化して地図上に表示するため、自分に向く企業かどうか一目でわかり、効率的な応募ができるという。

 同社は2016年に人材サービスプラットフォーム「コグニティブスタッフィング」を導入し、同社在籍社員と企業のマッチングに利用しているが、「コグナビ」によってすべてのエンジニアがマッチングシステムを利用できるようになったとしている。