楽天・三木谷氏、EC事業強化 独自配送へ2物流拠点追加

「楽天市場」の出店者向けに講演する楽天の三木谷浩史会長兼社長=17日、東京都港区
「楽天市場」の出店者向けに講演する楽天の三木谷浩史会長兼社長=17日、東京都港区【拡大】

 楽天の三木谷浩史会長兼社長は17日、東京都内で開いた電子商取引(EC)サイト「楽天市場」の出店者向けの講演で千葉県流山市と大阪府枚方市に物流の拠点となる新倉庫を設置すると明らかにした。新倉庫は、出店店舗の商品を保管し、出荷までを楽天が一括で担う。楽天は2019年までに独自の配送網の構築を目指しており、その中核となる。

 三木谷氏は講演で「最新化、省力化を図り、ほぼ全自動に近い形を目指す」と述べた。出店店舗には、顧客からの問い合わせに人工知能(AI)が自動で答えるなどの支援策を強化、「アマゾンに対抗するために皆さんと一緒に戦っていく」と強調した。

 これまで楽天は出店店舗が各自で配送方法を決めていたが、アマゾンと同じように、商品の管理と出荷を一元化した上で、逼迫(ひっぱく)する宅配事業者に依存しない独自の配送網を目指す。消費者の注文や出店者側の在庫など、EC全体の情報を持つのが強みだ。消費者の要望に合わせ、複数の店舗からの発送を一括したり、配送方法を柔軟に変更できるなどの利便性向上と、AIによる宅配の効率化を両立させる。