トヨタ、東富士工場を閉鎖 20年末までに東北へ集約

 トヨタ自動車子会社のトヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)は20日、東富士工場(静岡県裾野市)を2020年12月末までに閉鎖すると発表した。宮城県大衡村の宮城大衡工場と、岩手県金ケ崎町の岩手工場に生産の大半を移管する。トヨタが国内の乗用車工場を再編するのは11年以来となる。

 電気自動車(EV)などへの投資がかさんでいる上、トヨタ自動車東日本が手掛ける小型車は競争が激しく、拠点を集約してコスト競争力を高める。

 東富士工場の従業員約1100人は今秋以降、東北へ異動する。

 東富士工場は年間生産5万台規模とみられ、小型車「ポルテ」や「ジャパンタクシー」、高級車「センチュリー」などを手がけている。センチュリーは愛知県などに移管を検討する。近隣で開発を担う東富士総合センターは存続する。

 トヨタはグループの豊田自動織機が長草工場(愛知県大府市)で生産する主力小型車「ヴィッツ」も、トヨタ自動車東日本の岩手工場へ移管を決めている。6月にはグループの部品大手デンソーへの電子部品事業集約を発表した。

 トヨタ自動車の18年3月期の国内生産は前期比0.3%増の319万台、輸出は9.0%増の188万台に上る。米トランプ政権は輸入車への追加関税を検討しており、早川茂副会長は「強い危機感を持っている」と話す。実施に踏み切ればトヨタの国内生産への影響は大きく、さらなる見直しを迫られる可能性もある。

 トヨタ本体は愛知県でハイブリッド車(HV)「プリウス」など、子会社のトヨタ自動車九州は福岡県で高級車ブランド「レクサス」などをそれぞれ生産している。