日産4~6月期、営業利益28%減 米欧不調などで

 日産自動車が26日発表した平成30年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比1・6%減の2兆7165億円、営業利益が28・8%減の1091億円、最終利益が14・1%減の1158億円と減収減益だった。北米と欧州での販売台数がいずれも1割前後減少したほか、原材料の高騰や為替相場の動きもマイナス材料となった。31年3月期の通期業績予想は据え置いた。

 田川丈二常務執行役員は米政権が検討する輸入車への追加関税について「影響は甚大だ」と指摘。トランプ米大統領と欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は25日に新たな関税発動の凍結で合意したが、「リスクがなくなったとは考えられない」と話した。

 また7月に発覚した排ガスや燃費測定結果を改(かい)竄(ざん)していた不正について、田川氏は「受注は5%近いプラスで、国内販売に影響は出ていない」としている。