ディズニー米映画首位独走 フォックスの部門買収承認

ニューヨーク証券取引所のディスプレー画面に映し出されたウォルト・ディズニーのロゴ=2017年8月(AP)
ニューヨーク証券取引所のディスプレー画面に映し出されたウォルト・ディズニーのロゴ=2017年8月(AP)【拡大】

  • ニューヨークにあるメディア大手21世紀フォックスの拠点=6月(AP)

 米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーが、米メディア大手21世紀フォックスの娯楽部門を買収する計画が27日、両社の臨時株主総会で承認された。買収額は713億ドル(約8兆円)。映画製作大手のディズニーと20世紀フォックスが統合し、米映画市場で首位を独走する態勢が整う。

 米国では、ネットフリックスなどIT企業のインターネット動画配信の利用が広がっている。メディア・通信業界は危機感を強めており、再編で対抗する動きが一段と活発化しそうだ。

 米司法省は6月、条件付きで今回の買収計画を承認。買収手続きを完了させるには、米国以外の当局からも承認を得る必要がある。

 ディズニーは来年、自前で映画を配信するサービスを始める計画。映画「アバター」といった人気作品を生んだフォックスの娯楽部門を活用する。(共同)