フォード、南米撤退を検討 赤字事業の売却を他社に打診

 米フォード・モーターが南米市場からの撤退を検討していることが、2日までに分かった。関係者によると、同地域の赤字事業の売却をフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)やフォルクスワーゲン(VW)などに打診し始めたという。

 関係者によれば、フォードは同事業の選択肢を検討しながら、複数の競合他社と接触したという。フォードの南米事業は2012年以降、税引き前ベースで黒字を確保できておらず、この期間の赤字額は42億ドル(約4690億円)に膨らんでいる。

 別の関係者によると、他の自動車メーカーは為替レートが不安定で政治リスクを伴う南米市場の事業拡大に慎重なため、フォードが取引をまとめるのは難しい可能性があるという。フォードはブルームバーグの報道が不正確だとコメント。同社スポークスマンのブラッド・キャロル氏は「フォードは南米からの撤退を検討していない」との声明を電子メールで送付した。(ブルームバーグ Keith Naughton、David Welch)