トヨタといすゞが資本関係解消 協業進展せず、全株売却

平成30年4~6月期決算説明会で、記者の質問に答えるトヨタ自動車の吉田守孝副社長(右)と白柳正義専務役員=3日午後、東京都文京区後楽(斎藤良雄撮影)
平成30年4~6月期決算説明会で、記者の質問に答えるトヨタ自動車の吉田守孝副社長(右)と白柳正義専務役員=3日午後、東京都文京区後楽(斎藤良雄撮影)【拡大】

 トヨタ自動車といすゞ自動車は3日、資本関係を解消することで合意したと発表した。トヨタが5.89%を保有するいすゞの株式を、全ていすゞに売却する方向で調整している。具体的な協業が進展しておらず、資本提携の効果が薄いとして見直しを決めた。

 両社は平成18年11月にディーゼルエンジンの共同開発などで提携、トヨタがいすゞ株を取得した。市場環境の変化で、共同開発エンジンを使った車両の開発計画を21年に中止している。両社は「良好な関係は維持していく」としている。

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