【現場の風】キリンビール ど真ん中狙い3カ月で出荷1億本 (1/2ページ)


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 □キリンビール「本麒麟」ブランドリーダー・京谷侑香さん(28)

 --第3のビール「本麒麟」が大ヒットしている

 「3月の発売から3カ月で出荷1億本を達成した。第3のビールの主力『のどごし〈生〉』登場時以来のハイペースだ。キリンでは10年近く、新商品から定番に定着した製品がほとんどない中、久々の大型ヒット商品だ」

 --本麒麟の開発コンセプトは

 「まずは、のどごしブランドを強化しようということで取り組みを始めた。消費者調査をすると、第3のビールのユーザーは、ビールが大好きで、本当はビールを飲みたいのだが、価格面などで第3のビールを妥協して選んでいる実態が浮かび上がった。第3のビールといえば、軽くて飲みやすく、食事に合うという傾向があるが、調査で『安いけど本格的で、高品質』な商品へのニーズが大きいことが分かった。そこで、のどごしではなく、新ブランドで展開することになった」

 --味の設計は

 「ビールのようにしっかりとした味で満足感が得られるように、コクと飲み応えを重視した。実は、キリンの看板商品である『ラガー』に近い特性のため、ラガーのレシピを参考にした。ホップもラガーと同じものを使用し、引き締まった苦みを出している」

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