【マネジメント新時代】EV急速充電、「国際統一規格」の難しさを考える (1/3ページ)

「CHAdeMO(チャデモ)」規格の急速充電器(ブルームバーグ)
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 電気自動車(EV)用の急速充電規格について、日中共同にて新規格を作成検討中とのこと。それも、現在使用している出力50キロワットレベルではなく、超高出力となる350キロワット~900キロワットまでを狙っているようだ。背景として、近年EVが大型化していることや、EVバス、EVトラック、さらには空飛ぶ自動車への適用を想定していると思われる。筆者もこれまで急速充電規格「CHAdeMO(チャデモ)」に携わってきた経験があるが、今回の新規格策定にあたって、国際規格を狙うことがどれほど困難なのか、筆者なりに考えてみたい。(日本電動化研究所代表取締役・和田憲一郎)

 欧米勢が主流

 自動車関係では多くの国際規格が存在する。代表的な自動車関連の国際規格は、国際標準化機構(ISO)の「ISO/TC22ロードビークル」などであろうか。そして、このような国際規格は、元々ガソリン車がドイツにて発明され、さらにT型フォードに代表されるように米国で一気に普及が進んだこともあり、自動車に関する国際法規も欧米勢が主流を占めている。このためか、日本から新たな国際規格を提案することはかなり難しく、日系自動車メーカーは、概ね欧米にて新しい規格が成立するのを待って、それに対応するよう車両開発していくことが多かった。

チャデモは「ほぼ唯一の例外」