【松本真由美の環境・エネルギーDiary】世界の専門家が語る再生エネの将来 (1/3ページ)

グランド再生可能エネルギー2018国際会議「NEDO特別セッション」の様子
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  • 第13回再生可能エネルギー世界展示会
  • IEA再生エネ部門長、パオロ・フランクル博士の基調講演の様子

 「グランド再生可能エネルギー2018国際会議」と「第13回再生可能エネルギー世界展示会」が6月下旬、横浜市のパシフィコ横浜で開催されました。国際会議では、日本、米国、ドイツ、中国、国際エネルギー機関(IEA)の代表者5人による基調講演やパネルディスカッションのほか、50カ国の研究者による最新の研究発表などが行われました。世界の専門家が基調講演で語った再生エネの今と将来、新たな技術動向を探ります。

 発電電力量の3分の1へ

 IEAの再生エネ部門長、パオロ・フランクル博士は基調講演の中で「世界では太陽光、風力発電のコスト低減が進み、再生エネの導入拡大が加速している。2015年に設置された発電設備の50%は再生エネだった。世界の総発電電力量に占める再生エネの割合は、16年の24%から22年には30%と全体の3分の1に迫る見通しだ」と指摘しました。

 IEAの予測では、40年までの中国の発電電力量の増加分は、米国の現在の発電電力量に相当する見込みです。

 中国ではここ数年、再生エネへの投資額が年間10兆円規模となっており、17年の1年間に中国国内で新設された再生エネ発電設備は8000万キロワットに達しました。内訳は、水力(揚水含む)1287万キロワット、風力1500万キロワット、太陽光5300万キロワット、バイオマス149万キロワットとなっています。

 中国国家気候変動戦略研究・国際協力センターのリー・ジュンフェン教授は「中国政府が15年10月に策定した『第13次5カ年計画』ではイノベーションとグリーンの発展目標を掲げており、クリーンエネルギーへの転換、エネルギー消費量の削減、二酸化炭素排出量のピークアウトを前倒しで実現していく方針だ。習近平国家主席は、50年までに再生エネを全電力の8割にする目標を宣言した」と基調講演で語りました。

「ゲームチェンジャーとなる可能性がある」