サントリー食品の6月中間連結決算、海外事業売却で増収増益

 サントリー食品インターナショナルが6日発表した2018年6月中間連結決算(国際会計基準)は、売上高に相当する売上収益が前年同期比3.9%増の6138億円、本業のもうけを示す営業利益が、同3.5%増の563億円、最終利益が同20.1%増の413億円の増収増益となった。

 シンガポールの健康食品子会社の加工食品事業売却益によって、全体の収益を押し上げた。

 国内事業では「天然水」、コーヒー「BOSS」、無糖茶「伊右衛門」などの主力商品が好調に推移したことで、増収となったものの、缶コーヒーや特定保健食品の「特茶」が苦戦。さらに夏場の最盛期に向けた供給準備のためのコスト増加で減益となった。

 海外事業は欧州では、寒波による販売不振や、フランスでの茶飲料の大型商品「MayTea」への積極投資が響き、減益となったが、アジア事業がベトナムの好調や事業売却益の計上で、全体をカバーした。