自動車のデータ改竄、底なしの様相 問題の本質、踏み込み急務 (1/2ページ)

会見するスズキの鈴木俊宏社長=9日、東京・大手町
会見するスズキの鈴木俊宏社長=9日、東京・大手町【拡大】

 自動車の「燃費競争」を背景に、メーカーによる不正はこれまでも繰り返されてきた。2016年、三菱自動車で燃費データの改竄(かいざん)が表面化し、その後はSUBARU(スバル)と日産自動車でも検査データの改竄が明らかに。スズキ、マツダ、ヤマハ発動機の3社でも新たに不適切検査が発覚したことで不正は底なしの様相だ。

 「チェック体制や教育に不備があった」

 9日、東京都内で開いた会見でスズキの鈴木俊宏社長はこう繰り返した。同社の説明によると、現場の検査員は基準は知っていたが、それをどうしても守らなければならないものとは理解せずに測定を行っていたという。管理者側も基準の順守を徹底できなかった。双方の不作為の構図が浮かび上がった。

 対象となったのは、工場で生産した完成車の100台に1台程度を抜き取って、燃費や排ガスを測定する検査。全量ではなく、測定値も平均を取る。「これまで、リコール(回収・無償修理)につながったことはない」(マツダの菖蒲田清孝取締役専務執行役員)といい、一台一台の結果が現場で軽視されやすくなっていたとみられる。測定時に条件を逸脱してしまっても、「再試験を行う場合は次の車両でやればいいという雰囲気があった」(スズキの鈴木氏)という。

続きを読む