【木下隆之のクルマ三昧】カタログだって“半端ない” センチュリーに息づく「和」 (1/3ページ)

センチュリーのカタログ
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 御料車を源流とするセンチュリーは、カタログからして和の伝統技法で満たされている。

 トヨタセンチュリーのフルモデルチェンジは21年ぶりだという。初代が誕生したのが1967年。新型は三代目となる。

◆なんと55ページのハードカバー!

 初代が生まれた1960年代は、日本の自動車産業が日進月歩の勢いを見せており、日々完成度を高めていた時期と重なり、高級セダン誕生が期待され始めていた。その期待に応え、御料車(天皇や皇族が乗る車)の開発が始まった。日産自動車からはプリンスロイヤル(ベースはプレジデント)が誕生、トヨタ自動車はセンチュリーロイヤルをリリースした。

 一方センチュリーは、御料車としてだけでなく民間にも愛されることを目的とした。それは成功し、大会社の役員や海外からの要人をエスコートする日本を代表する高級車としてその位置を確立していく。最近ではレクサスLSがその役割を担うことが多くなったが、やはり日本を代表するショーファードリブンとしての地位はセンチュリーで揺るぎない。

 そんなセンチュリーゆえに、カタログからして豪華絢爛である。硬質なハードカバーで装丁されており、総ページ55に及ぶ大作だ。おそらく販売店に行ったからといって、「はいどうぞ」と頂ける代物ではないと思う。

◆日本の伝統技術を余すことなく

 ページをめくってみると、さらに厳かな誌面展開に驚かされる。センチュリーがいかに日本的であり高級車であらんと開発されているかが上質な写真と丁寧な解説によって綴られているのだが、日本の伝統技術が余すことなくそそがれていることが伝わってくると同時に、その説明からは古風な漢字が目に飛び込んでくる。

まるで博物館めぐりの気分?