キリンは15%増、「第3」好調 ビール類7月販売 猛暑追い風

缶ビールが所狭しと並ぶスーパーの売り場
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 ビール大手4社の7月のビール類販売実績が10日、まとまった。第3のビールが好調なキリンビールが、ビール類全体の販売で前年同月比15%増と大きく伸長した。他の3社は前年同月実績を下回っているが、業界全体としては前年を2カ月連続で上回ったもようだ。ビール類市場は13年連続減少と縮小が続いているが、今年の猛暑は業界には追い風となっている。

 キリンはビール、発泡酒は前年を下回ったが、「本麒麟」のヒットによって、第3のビールが53%増と異例の伸びをみせ、ビール類全体もプラスになった。

 これに対し、他社のビール類はアサヒビールが7%減、サントリービールが3%減、サッポロビールが8%減という状況だ。西日本豪雨の被災地域などで、需要が減少したことなどが原因と分析する。サントリーは昨年7月にアルコール度数高めの第3のビールを投入しており、これが一巡したことで今年は苦戦。アサヒは猛暑による需要増の追い風もあるとしながらも、「日中の最高気温が35度を超えると外出を控える傾向もある」として、飲食店でのビール販売が減少したとしている。

 猛暑の効果は、缶入りの酎ハイやカクテルといった「RTD(レディー・トゥー・ドリンク)」の販売増で鮮明となっている。サッポロは「しょっぱさ」を売りにしている「男梅サワー」が好調で、RTDの販売が88%増となっているほか、各社ともに前年を上回っている。(平尾孝)