【高論卓説】働き方改革で生産性向上の鍵 業務をパーツ分解し成果数値化 (2/3ページ)

 1人が1業務について、先述の3つの観点を判定しただけでは、たまたま完了した、たまたま不測の事態に直面して完了していないという状況に影響を受けることがある。1業務の判定だけでは、精度が低いということは事実だ。だからといって、より精度の高い手法が確立されるまで、何もしなかったから、仕事の成果での評価は始まらない。

 一方、業務の判定精度は低かったとしても、例えば、1人で1カ月間に30業務を行い、3つの観点で評価していくと、社員の傾向が顕著に出ることに気付く。着手していない業務が多い人、継続している業務が多い人、早期着手はするが完了しにくい人など、日常接している中で漠然と感じていたその人の仕事の仕方が、数値で表される。

 分解したパーツ業務を判定するといっても、大きさと難易度にも差があることが普通だ。業務の大きさと難易度をきめ細かく判定しようとすればするほど、仕組みは複雑になり、評価に手間取ることになるので、お薦めは業務の大きさや難易度について、大中小の3区分のランク付けをする方法だ。

 このように申し上げると、「業務の大きさや難易度の実態を精緻(せいち)に反映しているとは思えないので、使えない」という声に接することがあるが、逆に精緻にすればするほど、評価自体に時間と労力がかかり、使えなくなって、形骸化してしまう。

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