【高論卓説】過熱するオープンキャンパス 大学の大衆化、受験生争奪戦を象徴 (1/3ページ)

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 日体大新入生のアンケートによると、入学を決断した理由の第1位は「オープンキャンパス」に参加してであった。実に82%を占める。夏休みに各大学はオープンキャンパスを開催する。受験生を確保するため、年ごとにこの催し物が大学にとって重視されるようになってきた。国公私立を問わず力を注ぐ大学が増加し、昔日の大学とは異なる。

 多くの受験生が足を運びやすいように大学側は配慮し、大学の特徴と魅力を宣伝する。キャンパスは非日常の雰囲気を醸し出して、学問・研究の府としての堅苦しさを極力排除、あたかも楽園であるかの好印象を与えようと工夫する。

 少子化によって受験生が減少傾向にあるゆえ、各大学のオープンキャンパスは過熱気味、ライバル校の実情を調査し対策を練る。参加記念品もエスカレートしつつあり、国公私立間の競争も激化中だ。

 昨年、東北大は入学定員の27.5倍に達する6万6000人をオープンキャンパスで集めた。旧七帝大で最も少なかった名古屋大ですら1万3000人だ。

 父と娘、母と息子が、歓迎セレモニーに参加し、大学首脳陣の話、大学紹介、奨学金や学費免除などの説明に耳を傾ける。私も理事長としてあいさつするが、親に好感を与える内容に終始する。学費を払う親こそが、入学の決定で重要だからだ。

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