楽天証券、カード払いで投資信託購入 10月27日から

楽天証券の本社が入る東京・二子玉川の楽天クリムゾンハウス
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 楽天証券と楽天カードは29日、「楽天カード」のクレジット決済で楽天証券が販売する積み立て投資信託を購入できるサービスを10月27日から始めると発表した。投信購入のクレジット決済は既存の証券会社で初めてという。楽天グループのポイントもたまる仕組みで、競合との差別化を図る。

 クレジット決済ができるのは積み立て投信の対象となる約2500銘柄。100円から1円単位で月額5万円まで利用できる。購入額につき1%分のポイントが付与され、たまったポイントは1ポイント=1円として、ネット通販などの支払いに利用できるほか、投信購入へ再充当も可能だ。

 楽天証券によると、投信の購入代金は証券会社など金融機関の口座から引き落とされるのが一般的。一部ネット証券ではカードを引き落とし方法として選択できるが、実際はカードの決済先の口座から引き落としており、カードのポイントはつかなかった。

 決済手段の多様化は投資初心者の取り込みが狙いだ。楽天証券は1500万人超の楽天カード会員が気軽に投資を始められる環境を整備し、新規顧客の開拓を図る。9月から証券子会社の業務を始める丸井グループも、「エポスカード」で積み立て投信のクレジット決済を始める予定。