電通、「情報銀行」参入へ 9月に新会社設立

 電通が、個人情報データを預かり、民間企業などに提供する「情報銀行」業務に参入することが31日、分かった。

 子会社を通じ、9月に新会社「マイデータ・インテリジェンス」(東京)を設立し、準備を進める。

 情報銀行は、個人から商品の購買履歴や健康状態などのデータを預かり、本人の同意を得た上で企業などに提供する。企業は商品開発や販売促進活動などにデータを活用し、個人に報酬やサービスといった対価を支払う。電通側は個人情報の管理と運用を担う。

 11月から、SNS(会員制交流サイト)を使った企業の販促活動など向けにサービスを始める。

 2019年春には個人情報の管理や、企業と個人のやりとりを仲介するためのスマートフォンのアプリを提供する予定だ。