ドコモ、為末大さんらとプロジェクト 選手目線で新ビジネス創出

 NTTドコモは12日、スポーツ選手がベンチャー企業などと連携して最先端技術を活用したスポーツビジネスを考えるプロジェクトを開始した。スタジアムの活用方法や観戦方法の多様化、トレーニングの効率化などで選手の意見を取り入れ、スポーツ産業の成長を後押しする。ドコモは2020年東京五輪などで第5世代(5G)移動通信の実用化につながる新しいサービスを創出する狙いもある。

 プロジェクトはドコモと元プロ陸上選手の為末大さんらが主催。来年3月まで毎月2回、選手とベンチャー企業が意見交換する場を設ける。選手のデータ分析や複数のカメラの映像をスマートフォンで切り替えながら見るといった新たな観戦方法などの事業化を目指す。

プロジェクトを主催する元プロ陸上選手の為末大さん(左)ら=12日、東京都港区

プロジェクトを主催する元プロ陸上選手の為末大さん(左)ら=12日、東京都港区

 ドコモの馬場浩史スポーツ&ライブビジネス推進室長は「日本のスポーツ産業は成長余力がある。東京五輪などで新しいサービスにつながれば大きな成功だ」と期待を込めた。