日本原燃の再処理工場「合格」へ 主要審査終了、青森県六ケ所村

原子力規制委員会が開いた、日本原燃が稼働を目指す使用済み核燃料再処理工場の審査会合=14日午後、東京都内
原子力規制委員会が開いた、日本原燃が稼働を目指す使用済み核燃料再処理工場の審査会合=14日午後、東京都内【拡大】

 原子力規制委員会は14日、国の核燃料サイクル政策の中核となる使用済み核燃料再処理工場(日本原燃、青森県六ケ所村)の審査会合を開き、地震や火山による安全上の問題はないとする原燃の主張を了承した。再処理工場は施設側の審査をほぼ終えており、新規制基準に基づく審査に合格する見通しとなった。

 今後、基準への適合性を示す「審査書案」を規制委が了承すれば事実上の合格となる。ただ、規制委の更田(ふけた)豊志委員長は「具体的なスケジュール感を持てる状況とは思っていない」(12日の定例会見)としており、審査書案の作成と判断を慎重に行う姿勢を示している。

 再処理工場の完成時期は当初平成9年だったが、トラブルが相次ぎ、昨年12月に24回目の完成延期を発表。現在の目標は33年度上半期で、実際の稼働には、施設の詳細設計をまとめた工事計画認可や、地元自治体の同意などが必要となる。

 核燃料サイクルでは、再処理工場で使用済み燃料を再処理してプルトニウムとウランを取り出し、再び燃料として利用する。しかし、プルトニウムを燃料として使う高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県)は廃炉となり、現状ではプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を通常の原発で使うプルサーマル発電が主な用途になる。

 14日の会合ではMOX燃料加工工場などもまとめて審査し、巨大噴火の可能性が低いとする根拠などを議論した。