「深くおわび申し上げる」北海道電力社長が謝罪 経営責任は明言避ける

記者会見の冒頭、大規模停電を起こしたことに対し謝罪する北海道電力の真弓明彦社長(手前)=14日、札幌市
記者会見の冒頭、大規模停電を起こしたことに対し謝罪する北海道電力の真弓明彦社長(手前)=14日、札幌市【拡大】

 北海道電力の真弓明彦社長は14日、札幌市内で記者会見し大規模停電を起こしたことに対し「道民の皆さまに大変なご不便や、ご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げる」と謝罪するとともに「厳しい需給状況が続いており、改めて節電目標を設定する可能性がある」と引き続き節電への協力を求めた。

 今後の電気料金の値上げの可能性について真弓氏は「競争環境下にある。国とも検討していかなければならない」と述べるにとどめた。経営責任に関しては「現段階ではコメントを差し控える」と明言を避けた。

 一方、大規模停電の原因について真弓氏は「国の検証準備が始まっているのでコメントは差し控える」と言及を避けた。

 6日に起きた地震で道内最大の苫東厚真火力発電所が停止し、道内全域の約295万戸が一時停電した。その後、電力は復旧したものの供給不足が懸念されたため、北電は地震前比で2割の節電を求めていた。