【プロジェクト最前線】滞在時間を価値化、タイム イノベーション「新ポイントサービス」 (4/4ページ)

「差別化されたサービスが提供できる」と意気込む佐和田悠葵CEO
「差別化されたサービスが提供できる」と意気込む佐和田悠葵CEO【拡大】

  • 新ポイントサービスを利用すれば、水族館などの来場者に館内をさらに回遊する動機づけを与えることができる(写真と本文は関係ありません)

 17年度の市場規模は前年度比5.0%増の1兆7974億円に拡大。ポイントサービスを導入する事業者がさらに増加することや、加盟企業1社で複数の共通ポイントサービスを取り入れるケースがさらに見込まれ、18年度は前年度見込み比5.1%の1兆8884億円まで拡大すると予測した。22年度は2億2674億円にまで拡大し、今後年率4~5%の堅調な成長が見込めるとしている。

 これまでは1業種1社での共通ポイントを導入するケースが多かったが、近年はマルチポイント化が加速。複数の共通ポイントを発行する事業者に加え、独自ポイントや販促などを目的にして共通ポイントを発行する事業者も増加しているという。

 こうした導入業者のニーズに対応すべく、ポイント管理や端末ベンダーは複数の共通ポイントサービスへの対応や、決済サービスと連携した端末の開発・販売を進めているという。

 今までポイントを発行してこなかった事業者も、ポイント発行によるマーケティング効果を無視することができなくなるとも指摘。今後ポイントサービスは、単なる顧客の囲い込みではなく、巨大企業の会員顧客が自社への顧客集客につながるなど、新規顧客開拓にメリットを感じる事業者が増加していくと予測している。