【インターネットWatch】AIで脅威予測、決済も保護 「ウイルスバスター」最新版 (1/3ページ)

「ウイルスバスター」シリーズ最新版を披露する大三川彰彦トレンドマイクロ副社長
「ウイルスバスター」シリーズ最新版を披露する大三川彰彦トレンドマイクロ副社長【拡大】

 トレンドマイクロは、セキュリティーソフト「ウイルスバスター」シリーズの最新版を発売した。主にウィンドウズ/マック版とアンドロイド版で新機能追加や機能強化が行われている。

 不正ふるまい防止

 ウィンドウズ向けの機能として、ファイルの実行前に不正行為側のふるまいを予測する人工知能(AI)技術が新たに搭載された。これにより、悪意のあるソフト「マルウエア」などの脅威を未然に防げるようになった。

 具体的には、ファイルの特徴をもとにした解析と、ファイルの特徴からふるまいを予測する解析を実行前に組み合わせたハイブリッドモデルのAI技術を採用することで高精度の検出を実現した。

 従来は、ファイルの実行前に侵入経路やファイル形式、プログラムの書き方などのファイルの特徴を静的に解析する機械学習型スキャンと、ファイルの実行時に通信先や実行されるプロセスなどのふるまいを動的に解析する機械学習型スキャンを使用してきた。しかし、コードの難読化が施されたダウンローダーではファイルの特徴から脅威を判定するのが難しくなっており、ふるまいを予測する学習モデルの作成の必要性が生じていた。

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