三井化学、米に長繊維GFPP設備新設

 三井化学は、同社グループの米国製造拠点であるアドバンストコンポジッツ(オハイオ州)オハイオ工場に、ガラス長繊維強化ポリプロピレン(長繊維GFPP)の生産設備を新設する。10月から製造を開始し、年間3500トンを生産する。

 長繊維GFPPは、繊維状のガラスとポリプロピレン樹脂を溶融・混練して得られる複合材料。軽量でガラス繊維が長いことによる剛性や耐衝撃性のバランスに優れていることに加え、外観性が良いことから無塗装による自動車向けバックドアインナーなどに採用されている。環境規制強化や電気自動車(EV)化の進展を背景に、自動車にはさらなる軽量化が求められており、北米での需要拡大に対応した。