ユニ・チャーム、タイの紙おむつメーカー買収 東南アジアでの事業基盤強化

 ユニ・チャームは25日、タイの紙おむつメーカー、DSGT(バンコク市)を買収したと発表した。同社の企業買収で過去最大となる5億3000万ドル(約600億円)を投じ、ケイマン諸島に本社を置く持ち株会社の全株式を投資ファンドなどから取得した。中低価格品に強いDSGTを傘下に収めることで、品ぞろえ拡充やシェア拡大を図り、成長が見込まれる東南アジアでの事業基盤を強化する考えだ。

 DSGTは、タイやマレーシアを中心に子供用の「BabyLove」や大人用の「Certainty」といった紙おむつブランドを展開しており、17年12月期の売上高は約280億円。今後は物流機能統合によるコスト削減も検討していくという。

 ユニ・チャームは、今回のほかにも11年にダイアナ(ベトナム)、13年にはミャンマー・ケア・プロダクツ(ミャンマー)と、アジアの紙おむつメーカーを相次ぎ買収している。