薬品の質量 迅速、精密計測 科学・産業技術 7展示会 2日目

質量を迅速、精密に測る分析てんびんを展示した島津製作所のブース=東京都江東区
質量を迅速、精密に測る分析てんびんを展示した島津製作所のブース=東京都江東区【拡大】

 東京ビッグサイト(東京・有明)で開かれている「センサエキスポジャパン」「総合検査機器展」など、科学・産業技術に関する7つの展示会(フジサンケイビジネスアイなど主催)は27日、2日目を迎えた。

 島津製作所は、薬品などの質量を迅速、精密に測る分析てんびんの新製品を展示した。イオンを照射することで、計測に悪影響を与える静電気を除去した。同社の飯塚淳史ビジネスユニット長は「品質管理、研究開発など、さまざまな用途に活用できる」とアピールしている。

 大成建設は、機械洗浄などに使用するベンゼンなどの有機化合物を浄化するバイオ技術を紹介した。同社の土壌環境技術部プロジェクト室の大石雅也課長は「微生物を活性材として使用することで、安全で効果的に環境に貢献する」と利点を強調する。

 各種検査機器の輸入販売を手掛ける日本マテックは、工場などの熱交換チューブの腐食検査に用いる検査機器を公開した。松島勤社長は「検査に要する速さが従来の5倍にアップした。従来機器の更新時の切り替え需要があるだろう」と期待する。

 IHIは、海中を無人で探索する機器「AUV」を紹介。これまで防衛省などに納入してきたが、「資源探索用など民間向けにも展開したい」(同社機器技術部量産・開発機器グループの吉田明弘課長)としている。