フェラーリ、利益率で猛進 38%以上 エルメス並み水準を計画

フェラーリが5カ年計画を発表した会場に展示された新型「モンツァSP1」=18日、イタリアのマラネッロ(AP)
フェラーリが5カ年計画を発表した会場に展示された新型「モンツァSP1」=18日、イタリアのマラネッロ(AP)【拡大】

 イタリアのスポーツカーメーカー、フェラーリの新最高経営責任者(CEO)は利益率について米アップルを追い越し、それよりさらに高い高級ブランドのエルメス・インターナショナル並みに高めることを目指している。

 ルイス・カミレリCEOが18日公表した5カ年計画は2022年までに調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)を売上高の38%以上にすることを目指している。ブルームバーグのデータによると、これは昨年のエルメスの実績に並ぶ水準だ。17年のフェラーリは30%で、アップルの31%をわずかに下回ったが、BMWといった高級車メーカーよりはかなり高い。

 セルジオ・マルキオンネ前CEOは長い間、フェラーリのブランド価値はバリュエーション(企業価値評価)とともに、エルメスをはじめとする最高クラスの企業に匹敵すると説明していた。同氏が7月に急死する数日前にCEOに就任したカミレリ氏は前CEOが掲げた利益倍増計画について「高い目標だ」と述べ、早い段階で投資家にショックを与えた。

 5カ年計画を公表した18日の株式市場でもフェラーリの株価は当初、マルキオンネ氏が設定した最も難しい目標の一部をカミレリCEOが後退させたことでいったん下落した。しかし、高い利益を確保できる限定モデル、スポーツカー以外の新型モデル、ハイブリッド型スーパーカーの投入を相次いで表明し、フェラーリブランドおよび利益率の拡大を引き続き推進する姿勢を明確に打ち出すと、株価は反発した。フェラーリは計画中のスポーツ用多目的車(SUV)「Purosangue」を5カ年計画が終了する22年までに発売することを明らかにした。

 カミレリCEOはまた、配当性向を高めると説明したほか、15億ユーロ(約1990億円)の自社株買い計画も発表した。利益目標については「野心的だが実行可能だ」と語った。(ブルームバーグ Tommaso Ebhardt)